イタズラなKiss~惡作劇之吻~の話

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台湾ドラマは面白いぞ!!これしかみたことないけど。

多田かおる先生不朽の名作ラブコメ漫画「イタズラなKiss」の、台湾版実写ドラマの話。

学生時代は、夜更かしをしてしまうものだ。

自室で夜中になんとなく付けていたテレビで、吹き替えの台湾ドラマが放送されていた。

それが、「イタズラなKiss~惡作劇之吻~」である。

これに私はどハマりした。

ドジドジ女子高生の相原琴子が、高校の入学式で新入生代表挨拶をした天才美少年の入江直樹に一目惚れするが…というのがざっくりとしたあらすじだ。

日本の少女漫画原作で、これだけ見ると王道のストーリーなのだが、展開が早くてまー面白い!

台湾で2005年から2006年にかけて放送されたドラマなのだが、2005年には台湾視聴率No. 1を獲得するほどの人気だったという。

続編も制作され、2作合わせて60話以上の、ボリューム満点ドラマだ。

ほぼドラマを見ない私ではあるが、近所のTSUTAYAからDVDを借り、全て一気に視聴した。

出演者もキュートで、ドラマ自体が面白いのはもちろんなのだが、私がそれ以上に魅力を感じたのは、日本と台湾の文化の違いである。

まず、一番印象に残っているものは、吐瀉物である。いきなり汚い話マジメンゴ☆

ヒロインが嘔吐するシーンがあり、吐瀉物がばっちり映されるのだが、その吐瀉物が、まぁ〜リアル!

日本だとドラマはもちろんバラエティでも、偽物だとしてもそのビジュアルをばっちりと映すシーンは、無いと思う。少なくとも私はお目にかかったことは無いのだが、

台湾ドラマには、ある。

それを、主演女優が、口から吐き出すのだ。

何技術なんだ。

けっこう、衝撃だよ。

(特殊なフェチ持ちではない)

次に印象に残っているものは、エキストラである。

メインで映っている役者の後ろのエキストラ、いわばモブが、浮いているのだ。

もう何というか、素人丸出しで、モブに目がいってしまう。

この違和感はぜひご自身で確認していただきたい。私、大好き。

あとは、入江くんの弟役の役者さんが、成長したという理由で似ても似つかない役者さんに突然変わるサプライズがあったりする。

この他にも(えっ!?)となる衝撃、違和感、いわばツッコミどころが多々ある。

語弊を恐れずに言う。良い意味で、「雑」なのだ。

それが普段ドラマを見ない私にとって、最後まで観進められる良い刺激、スパイスとなっていたのかもしれない。

いやでも単純にドラマはめちゃくちゃ面白いので、長いけれども本当におすすめ。

相原琴子の吹き替えをしていた声優が水樹奈々さんで、この吹き替えもso cute.

もちろん原作の漫画もめちゃくちゃ面白い。

ブルドーザーラブコメディ。勢いがよくてエネルギッシュで気持ちが良い。

イタズラなKissは、日本でもいくつも実写化、アニメ化されていたり、韓国やタイでも実写化されている。

1990年から1999年の間に発表されていた作品なのだが、2017年にも日本で映画が公開されている。

それほど原作は世代問わず愛されているのだが、作者の多田かおる先生は、この作品を執筆中に急逝されたため、原作は未完のままである。

台湾版ドラマの最終回は、監督が多田先生のご主人と相談して結末を決めたそうだ。未完の原作を尊重した、愛情溢れるものになっている。

私は原作と台湾版ドラマしか視聴していないのだが、アニメ版では多田先生の構想メモをもとに、ストーリーを完結させているものになっているそうだ。

それぞれの作品のそれぞれの展開、結末。未読、未視聴の方は是非ご覧になってはいかがでしょう。

でもとりあえずは台湾版観てみて!💩踏むシーンもあるよ!

最後になりますが、多田かおる先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

素敵な作品をこの世に作り出していただき、ありがとうございました!

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